2020年が終わる。やっと。
でも今日、東京の感染者か1300人を超え、全国でも4500人を超えたとニュースが出た。
映画のような一年だった。
一月に中国武漢での衝撃的な動画が流れてきた時は、まだ他人事のようだった。
でもその数ヶ月後には、それが私たちの日常を侵食し、気づいた時にはその日常には戻れなくなっていた。
長くて短い一年だった。
今年こそはと思っていたのに、その個人的な予定や目標はただ塵となった。個人的な予定だ、巨大な脅威の前ではそうなるのも仕方ない。
それでも、一年という時間はどんな人間にとっても貴重なはずだ。自分がちっぽけな存在だとわかっていても、私にだってそれなりの人生設計はあった。
でも、それは想像以上に脆く、不確実なものだった。予定なんてクソの役にも立たない。
疫病に対し、過剰に反応する者、陰謀論を信じる者、そんなものは無いと信じる者。
いろんな人間の動きを見られた。映画みたいだかと思った。
でもこれは否応なく現実なんだ。
それでも、年末のスーパーは沢山の客でごった返す。ここでは、まるで何もなかったかのようにいつも通りだった。